自分が説明したいことの解説文が他のサイトやブログにあると「自分が書くより分かりやすいわ~」と思うことってありますよね。

分かりやすいからこのまま文章載せちゃお~
ちょっと待ってください!
ウェブには文章使用のルールがあるのです。
今日は文章の引用について書きたいと思います。
記事の引用とは?
記事の引用とは、自分以外の人が書いた文章や事例などを、自分の文章の中でそのまま掲載・紹介することです。
例えば私たちセラピストは、自身が提供しているメニューをお客さまに分かりやすく伝えるための文章が必要ですよね。
できれば自分の言葉を使ってオリジナルの文章を作る方がいいのですが、開発者の方や協会本部のウェブサイトの文章がとにかく分かりやすい、といった場合もあるかと思います。
そんな時は「引用」を使います。
あなたのお客さまにとっても有益な情報となりますので、きちんとルールを守って引用すれば何も心配はいりません。
コピペをやってはいけない理由


そのまま文章を引用してもいいなら、コピペするのと何が違うの?
〇〇から引用って書けばいいだけじゃないの?
コピペとはつまり、コピー&ペースト。
他のサイトの文章を複製して貼り付けただけなので、引用ルールを守ったことにはならないのです。
また、元々の文章の掲載元がコピーに気付いた場合、著作権を侵害されたとして文章の削除依頼連絡が来るかも知れません(そのままにしていると訴訟問題に発展する場合も)。

ちょっと難しい話になるかも知れませんが、Googleをはじめとした検索エンジンはクローラーという自動巡回プログラム(ロボット)によってウェブサイトの情報を収集しています。
収集(=クロール)された情報は、データベースとして格納(=インデックス化)され、情報を検索した結果表示に利用されます。
クローラーは人の目と違い「あらかじめ定められた守るべきルール」を基準としてさまざまな情報を集めます。
引用ではなく単に貼り付けただけの文章が複数のサイトで確認できたとしたら、「全く同じ文章がいくつも存在している、あまり重要な情報ではない」と判断されてしまい、結果として検索エンジンからの評価が下がり、検索結果から弾かれてしまうことにもなります。
これはコピーした側だけでなく、コンテンツをコピーされた側のペナルティ評価にもつながりかねませんので注意しましょう。
無断で複製しただけのコンテンツは、サイトで他の役立つサービスやコンテンツを提供しない限り、ユーザーに付加価値を提供するとはいえません。
場合によっては、著作権侵害にあたるおそれもあります。
他のサイトと差別化する独自のコンテンツを作成するために時間を使う方が有意義です。そうすれば、ユーザーに繰り返しアクセスしてもらえるようになり、Google で検索するユーザーにとってもより有用な検索結果が表示されるようになります。
引用元:Google 無断複製されたコンテンツ
ブログでの正しい記事引用のやり方
世に広く知られている内容について書くのであれば、多少の重複コンテンツができてしまうことは避けられません。
けれど、明らかに「ここの文章をこのまま使いたい」と思って記載する場合は、しっかりと引用だと分かるような形でコンテンツを表示することが大切です。
WordPressでの引用のやり方(ブロックエディタ)

右下のブロックを追加ボタンは、直近で使ったいくつかのブロックが表示されるだけなので、左上の「ブロック挿入ツールを切替」と出る方をクリックします。

比較的上の方に引用ブロックのボタンはありますので、ここをクリック。

記事作成フィールドにブロックが挿入されるので、引用文と引用元情報を記載します。
この時必ず引用元サイト名と記事名を明記して、そのページのリンクを貼るようにします。

コードエディターで確認すると、blockquoteという引用タグで引用文が囲まれているのが分かります。
これでクローラーもコピーコンテンツではなく引用していると判断してくれます。
WordPressでの引用のやり方(クラシックエディタ)
ブロックエディタではなく旧エディタを使用している方はこのようになっていると思います。

このマーク、Wordなどで文章を作成する時に文章や単語に意味を持たせたり強調したりする時に使ったりしますよね。
「ダブルクォーテーション」と読み、ウェブで記事を書く場合のコードでは「ここからここまでは引用ですよ」という意味を表します。


アメブロでの引用のやり方
アメブロユーザーさんもまだ多いと思うので、アメブロでの引用文の書き方もご紹介します。



WordPressでもアメブロでも引用のやり方は同じなのが分かりますね。
今後の記事作成時の知識としてお役立てください。
お客さまにとって有益な情報を提供したい場合に、世の中に広く知られている情報(例えばアロマテラピーとは、など)だとどうしても似たような内容になってしまいます。
似たような内容だからといっていきなりコピーコンテンツとしてペナルティを受けるわけではありません。
たいせつなのは、検索でたどりついたお客さまが満足してくださるコンテンツがそこにあるかどうか、なのです。
それを考えた時に、検索結果に出てきたページのどれもが同じ内容だったら、検索ユーザーはどう感じるか?
ここを考える気持ちが必要なのではないでしょうか。
- 重複コンテンツが多いとサイトの評価が下がる(自サイト内でも同じ)
- 引用のルールを守って掲載すれば不安に思う必要はない
- ただし、ルールを守っていても自分の文章よりも引用元の割合が高くならないようにする
- 引用の場合は文章に手を加えない

これらに注意して、できる限りオリジナルコンテンツとして記事を書くよう努力しましょう。